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Proterial Hong Kong Ltd. 様

kintoneで作業時間を6分の1に大幅削減!
業務の属人化から脱却し、ガバナンス向上にも大きく寄与

【業務内容】

・輸入販売
・来料加工工場による委託生産

【利用用途】

・出張申請、休暇申請、旅費申請、在庫申請、新規取引先申請など申請業務
・掲示板による情報共有
・データ管理(社員基礎情報、休暇台帳)

事業紹介

Proterial Hong Kong Ltd.は、特殊鋼や電子材料、パワーエレクトロニクス材料、磁性材料、電線材料などの高機能材料を扱うプロテリアルグループの一員として、香港を拠点に事業を展開しています。1987年の設立以来、グループ製品の輸入販売や、中国広東省での来料加工工場での委託生産を行い、産業インフラ・自動車・エレクトロニクス分野で幅広く事業を展開しています。高品質な製品とサービスを通じて、グローバル市場での競争力を高め続けています。




今回は、kintone導入の背景や活用効果について、Proterial Hong Kong Ltd. の飯島氏にお話を伺いました。

Proterial Hong Kong Ltd.
Financial Controller
飯島 朝日 氏
大学卒業後、当時の日立電線に入社。IT部門へ配属され、メインフレームの構築を5年間担当。その後、財務部へ異動し、以降は管理部門でキャリアを積む。2017年より香港に赴任し、管理部門の責任者として、財務・人事・総務・IT ・営業管理などを統括。赴任後は業務改善に取り組み、kintoneの導入を牽引。若手時代のIT部門での経験と幅広い視野を活かし、社内業務のDX化を推進している。

導入前の課題

主に「申請・承認作業の煩雑さ」と「社内情報共有の不足」という二つの課題を感じていた。

1. 申請・承認作業の煩雑さ
kintone導入前は、出張申請や休暇申請などの各種申請・承認業務をエクセルや紙のフォーマットで運用していた。申請書をメールに添付して送信し、承認者が電子印をコピー&ペーストして返信するという手順が必要で、1件ごとに多くの操作とメールのやり取りが発生。日々大量のメール処理に追われ、業務効率が大きく低下していた。

2. 社内情報共有の不足
社員の入れ替わりが発生すると、業務ルールや手順をメールで連絡しても十分に引き継がれず、同様の問い合わせや運用ミスが繰り返し発生していた。赴任・帰任・採用・退職などのタイミングで情報が途切れ、業務の属人化やミスの温床となっていた。

同社では約40名の体制で運営されており、中には遠隔の事業所から業務を兼務している駐在員も在籍。IT専任スタッフがいないため、課題を感じながらもなかなかDX化に踏み込めない状況が続いていた。


<以前のメールでの運用(イメージ)>
メールにExcelファイルを添付する従来の運用では8つの手順を要し、その積み重ねが大きな業務負担となっていた。

導入の決め手

kintoneとの出会いは、当時の総経理からの紹介がきっかけだった。すぐにサイボウズへ問い合わせ、打ち合わせを実施。初回打合せ後、実際にシステムを試作してみると、専門知識がなくても簡単にアプリが作れることを実感した。
「実際に触ってみると『手に馴染む』感じをとても実感しました。想像以上に操作が簡単で、翌日には一つの業務アプリが完成しました。プログラムを組む必要がないノーコードのスピード感や手軽さに魅力を感じました。」(飯島氏)
また、費用対効果の面でも、ユーザーID数による定額課金で、アプリをいくつ作っても費用が変わらない点が大きな魅力となり、2019年に導入を決定した。

導入の効果

約40名の全社員で利用中。メール案内、紙回覧、個人エクセル台帳の以前の運用方法は廃止した。

「作り込まない」工夫で柔軟な運用を実現

まずは出張申請アプリの構築から着手。エクセルの申請書から項目を画面に配置、項目をプルダウン選択、必須チェック、プリセットさせることで、利便性と精度向上を図った。またkintoneではデータのダウンロードが簡単にできることから、申請内容を項目化することでデータ分析が可能になるようにした。

アプリの開発では「作り込まない」ことを意識。ワークフローの設計では、申請者が自由に承認者を設定できるようにし、レポートラインの変更にも柔軟に対応できるようにした。

運用定着の段階では、操作マニュアルを作成して社員へ周知。社員から寄せられた改善要望は、必要に応じて即座にアプリへ反映し、トライアンドエラーしながら利便性を高めていった。


・「同行者入力」欄は以前のエクセル運用ではなかった項目だが、総経理のリクエストで追加。kintoneでは必要に応じてすぐに項目を追加、変更することができる。
・「出張エリア・種類」をプルダウン形式で選択できるようにし、その内容に応じて手当の自動計算ができる仕組みにしている。
・社内監査で求められる「輸出管理項目」を盛り込むことで、必要な時にすぐにデータを集約して提出できるようになり、監査対応がとても楽になった。

一覧画面では、「承認待ち」一覧で承認処理が必要な案件を一目でわかるようにしている。

承認者は内容を確認し、問題がなければ「Approve」ボタンを押して承認する。
スマホのアプリからも承認が可能なので、外出先からも対応が可能。
また、もし申請者へ確認したい点があれば、コメント機能を利用して申請者へ確認できる。

プラグインの活用でアプリ間のデータ連携もシームレスに

出張申請の運用開始後、次は休暇申請アプリの構築を進めた。休暇申請は全社員が利用するため、シンプルな設計と利用者側の操作性を重視した。
休暇アプリでは、「社員休暇DB」アプリと連携し、常に最新の残休暇日数を表示。プラグイン連携の設定では少し難しい部分があったため、サイボウズのサポートを受けながら実装した。
「困っていることを解決するまで丁寧に伴走してくれるサイボウズ中国のカスタマースタッフの皆さんにはとても助けられました。」と飯島氏は語った。

【休暇申請アプリ】
シンプルな設計となっており、最下部には最新の残休暇日数を表示させている。
ここでは、プラグイン連携を活用して実装した。
残りの休暇日数を確認して申請を行えるようになり、申請者・承認者両者にとって便利になった。


【旅費申請アプリ】
申請が承認されると、「出張申請」と「交際費申請」の
アプリのステータスが自動的に「精算済」になるように構築。
これにより経理の確認作業軽減や二重申請防止を実現した。

ワークフロー設定画面

プラグイン設定画面

作業時間は6分の1に大幅削減、ガバナンス向上も同時に実現

同社ではコロナ流行前にkintoneを導入していたため、社員のほとんどが在宅勤務をした時期も大きな混乱もなく業務を継続できた。もし導入していなかったら、在宅勤務申請・報告の承認を40人分メールで対応するため月80時間もの工数を要する計算になった。kintoneを導入していたおかげで、申請内容を確認して承認ボタンを押すだけで処理が完了、承認者の作業時間は1/6に削減された。

「そもそも承認者の仕事は申請内容を吟味して適切な判断や指示をすることにあるはずです。申請書の作業に手間や時間をとられるのはもったいないですよね。」と飯島氏は語る。

ガバナンス面でも大きな効果があった。システム導入によって業務プロセスの標準化が進み、社員の業務レベルが向上した。また、すべての申請・承認データがkintone上に蓄積されデータベース化されたことで、監査対応での提出データを簡単に作成可能になった。


出社してログインすると、この画面が表示される。
左上の一番目立つ位置に全社向けのお知らせを表示させ、掲載時にはメール通知も飛ぶように設定して周知漏れを防いでいる。

将来の展望

「自身の駐在期間も長くなってきたので、これからは後任駐在員への引継ぎ資料の整備や、サイボウズ中国との連携によるメンテナンス体制の構築など、kintoneの持続的な運用と業務継続性の確保を目指していきたい。」と飯島氏は語った。

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