【業務内容】
長年に渡り、プラットフォーム構築、コンテンツサービス、研修プログラムのカスタマイズといったオンライン研修コンテンツを含む、企業向けオンライン研修などのtoBビジネスに携わってきた。
【利用用途】
プロジェクト納品管理のニーズを満たし、データ算出、プロジェクト管理、販売管理を含めたすべてのプロセスがシステム化され、循環的に管理されていること。
深圳市新風向科技有限公司は2005年に深圳で設立以降、企業+教育機関のオンライン研修、教育に取組み続け、中国国内で最も早い時期に人材開発ソリューションの提供を始めた企業の一つである。業務内容が学習プラットフォームの開発、オンラインプログラムの開発、プログラム内容のカスタマイズなど多岐にわたり、インターネット時代の新しい変化に適応するため、プロジェクト管理の効率を高めるべく、キントーンを導入し、プロジェクト管理を行うようになった。
今回は、深圳市新風向科技有限公司の宋国光董事長(下の写真右から2番目)と宋潔副総裁(下の写真右端)をお招きし、キントーン導入による企業マネジメントの変化や、ビジネスの成長、機能充実への期待についてお話を伺った。
設立当初、深圳市新風向科技有限公司はインターネット発展への先見的洞察を活かし、企業マネジメントのデジタル化システムを開発したが、それは社内の基本的管理に限られたものだった。
財務、販売、プロジェクトなどの管理ニーズを満たすべく、複数のサービスプロバイダーとコンタクトをとったが、プロジェクト管理におけるカスタマイズの実現が難しく、各システムの管理において期待通りの効果を達成することができなかった。
当時の主なニーズは、1つのシステム上でプロジェクトの全ライフサイクルを記録することで、部門間で効率よく協力できる体制を構築することだった。このニーズを満たすため、関係者は市場にある数多くのプロジェクト管理システムを比較、最終的にキントーンを導入することにより、ようやくこの問題の解決に至った。
宋潔副総裁が語ってくれた選定過程によれば、キントーンを導入する前、プロジェクト管理システムの選定においては一苦労あったという。
関連メンバーはまず、ネット上にある各管理システムに初歩的選別を行い、オンライン相談や電話連絡を通じて、ニーズに合った機能のソフトウェアを選んだものの、話し合いや試用の中で、サービスの遅れや、機能がニーズに合っていなかったなどの問題が生じた。
ネットを通してキントーンに出会って、その後、業界パートナーの推薦もあり、営業担当者と話し合いを進める中で、システムの利便性、柔軟性、多様性を実感した。さまざまな製品と比較した結果、最終的にキントーンに決めた。
会社の経営者及び業務プロセスの責任者として、宋国光董事長も宋潔副総裁も、キントーンの各種機能を利用していく中で、その機能やサイボウズのサービスを高く評価している。宋董事長が主な応用分野について紹介してくれた。
プロジェクト管理:キントーン導入における最大のニーズがプロジェクトの管理で、各部門のスタッフは今、キントーン上でプロジェクト情報や進捗を同期させることができる。プロジェクトマネージャー、プロジェクト実行者、プロジェクト制作チームのメンバー、財務が全てキントーン上でコミュニケーションをとれるようになった。
販売管理:見込み案件の獲得から購買成立、契約結果のフィードバック等、一連のフロントエンドCRM管理プロセスを、すべてキントーン上に同期し、また企業WeChatとの連携も実現し、複数のシステムを同期操作できるため、販売業務がよりシンプルになった。
人的資源管理:キントーン導入後、従業員はクラウド上で工数を記録し、システム記録のデータに基づきOKR達成度を算出し、最後にExcelを利用して集計することで、作業工数の統計を裏付ける根拠ができた。
宋国光董事長は、「キントーンの価値は、業務と納品のプロセスを繋いでくれたこと。ソフトウェアの使用は、まだ移行段階にあるものの、サイボウズと協力して導入する中で、その着実に前進していく企業理念、従業員の専門性、製品を向上させ続ける決意を感じることができた。」と評価した。
宋潔副総裁も、サイボウズ従業員のスピーディーなサービスを高く評価し、「サイボウズでは、販売前後で完璧なシステムが整えられており、ソフトウェア構築の進捗や改善の方向性について私たちと意思疎通を行いながら、顧客フィードバックにも気を配ってくれる。キントーンは柔軟性も高く、使用感にも満足している。」と語った。
インタビューの最後に、宋董事長が会社の発展史について教えてくれた。2005年、まだDVDでの学習が一般的だった頃、宋董事長はネットワーク化の利便性やその発展の見通しの明るさに気づき、企業のIT化や教育研修分野での自身の知識をもとに会社を設立、業務を進化させていった。
このプロセスの中で、彼は時代のニーズに根ざすことが、企業を大きく成長させることだと気づいた。今後、「新風向」は時代に立脚し、企業や高等教育機関のオンライン教育発展の深化というチャンスを捉えることで、世界中の企業にカスタマイズされたソリューションを提供していく。
宋董事長は、キントーンに今後期待することについて次のように語ってくれた。多くの研修プログラムは、顧客から提供されたコンテンツをもとに制作している。顧客は、この共創プロセスに参加し、リアルタイムで進捗を把握し、存在する問題を解決したいと願っている。また、顧客数が膨大なため、顧客とともに社内外でスムーズに使用できるシステムを持ちたいと考えている。
同時に、キントーンには、プロジェクト管理、販売管理、データ集計、人的資源管理などを統合したオールインワンプラットフォームとなって、部門を超えた協力や顧客管理、システム化された全プロセスを継続的に改善し、スマートフォンでのリアルタイム通知や処理を実現してほしいと願っている。
今回のインタビューを通じて、サイボウズのメンバーは顧客のビジネスとニーズについてより理解を深めることができた。今後、キントーンに対してさらなる研究開発を投じながら、より多様なカスタマイズサービスを提供することで、深圳市新風向科技有限公司のビジネス発展をシステムの面から支えていく。