【業務内容】
アイウェアの販売
【利用用途】
店舗管理、外部業者との発注管理、採用管理など
「Magnify Life」をブランドビジョンに掲げ、世界一のアイウェアカンパニーを目指して世界各国に店舗数を拡大しているJINSホールディングス。
中国現地法人である睛姿(上海)企業管理有限公司は、中国でのアイウェアの販売を担っている。海外第1号店として2010年12月に遼寧省瀋陽市にオープンし、2025年2月末時点で中国大陸に161店舗を展開。売れる地域に積極店舗展開を行い、中国大陸地区での事業を着実に成長させている。
同社では、中国進出間もない頃から、日本本社と同じ環境でkintoneを利用していた。
その後、2024年より中国独自の環境での運用を開始。kintone利用歴は 10年を超える。
「メンバーにとっては、キントーンがあることが当たり前なので、困ったことがあればキントーンでできないか?という発想がある。『めんどくさいからキントーン化しない?』という会話が日常的にあります。」(西村氏)
睛姿(上海)企業管理有限公司
人事総務部長
西村 圭司 氏
2010年中国拠点立ち上げ時より中国赴任。人事、総務、流通、調達、社員教育など幅広い業務をこなし、これまでの中国での事業成長を支えてきた。
また管理部門でのkintone活用についても自らアプリを構築し、積極的に活用を牽引。部下の育成にも注力している。
「自分で考えたことを形にできるkintoneがめっちゃ好きです。」と笑顔で語った。
中国主要都市に店舗展開を行うJINS。多い月では10件以上の店舗管理案件を並行して進めている。そのため、店舗情報を一元管理し、タスクや情報共有の漏れを防止して業務スピードを落とさないことが必須であった。
kintoneのアプリで店舗情報をマスタ化。そして店舗の新規開店、改装、退店が決まるとタスクや情報共有、必要物品の配送状況などを集約して一元管理している。
店舗共有スペース
「新店準備リスト(中国)」アプリ レコード
店舗に関する基本情報から必要備品の配送状況までを1店舗1レコードで記録。
アプリ内の項目数が非常に多いが、カテゴリー毎にグループ化してまとめることで、見た目がすっきり整っている。
各店舗のオフィス機器の修理業社や消耗品発注業社とのやりとりにもkintoneが活躍している。通常はメールでやりとりすることが多い業務であるが、同社ではゲストスペースを活用し、業社担当者にkintoneのゲストアカウントを付与して情報共有しながら発注業務を行なっている。
消耗品発注業務では、ゲストスペース内の商品マスタアプリで在庫状況を可視化。発注アプリでは「ステータス管理」を活用し、社内申請・承認〜出荷〜納品フローを業社と常に最新の状況を共有できるようにしている。
また店舗の機器が故障した場合も、アプリに必要事項を登録して業社と情報共有することで、修理依頼をスムーズに行うことができる。
同社では、眼工学を学ぶ学生を毎年100名以上インターンとして採用、提携学校は全国各地約490校に及ぶ。確実な採用を実現するためには、学校情報や過去の対応履歴の一元管理が必須になる。
学校の基本情報から説明会・面接会開催情報、過去の採用実績までをアプリに記録し、増え続ける店舗のスタッフ採用に先手を打って対応している。
また、採用が決まったスタッフの社宅申請・手配業務でもkintoneを活用。通年で採用活動を行なっているため、毎日申請〜承認フローが動き、やりとりが発生している。
同社では、アプリ作成権限はすべてのメンバーに付与している。 アプリ構築の得意なメンバーが指導したり、アプリテンプレートを活用しながらアプリを自ら作って業務を改善していくことに抵抗のない風土が根付いている。自分の業務で不便なことがあると、まずkintoneでアプリを作って改善してみようという考えが当たり前になっている。しかしそうすることで、アプリの数がどんどん増えていき、使われなくなったアプリも出てくるが、この状況は良いことだと西村氏は考えている。
「言われたことだけやっているのでは、自分自身も、そして事業も成長しない。これをもう少し便利にしよう、こうすれば効率が上がって会社にとってよいのではないかと行動する姿勢がまずはとても大切で、評価している。 kintoneの存在が“面倒くさいことを面倒くさくなくす”ステップを進めるきっかけになっている。」(西村氏)
AIの活用など、時代に合わせた運用をしていきたい。
これからのさらに進化したkintoneに期待している。