【業務内容】
産業用設備機器、装置、電子部品の販売
【利用用途】
顧客・案件管理、日報管理、予実管理、名刺管理
株式会社浜正は2005年に中国でのビジネスを開始。日系企業中国進出の垂直立ち上げを後方支援すべく、工場操業に必要な部材や資材などMROの供給販売から事業をスタートしました。その後生産設備の販売へ業務拡大し、現在は工場の自動化・省人化を支援するロボットを使ったアプリケーション販売をメインにビジネスを展開。業務範囲は幅広く、コンサルティングから分析、提案、製品納入、アフターサポートまで一貫して行い、産業のあらゆる場面に活躍しています。
6年ほど別のサービスを利用して案件管理、予実管理などの業務管理を行なっていた。長年使っている中で、活用方法に頭打ち感を感じるようになっていた。パッケージ化されていた製品だったので自社の求める管理方法をタイムリーに実現できないことがあり、またシステムの動きが遅く、特に国を超えるとスムーズに動かないことが多くストレスを感じている状況だった。
浜正機電貿易(蘇州)有限公司
総経理 井土 浩一氏
そんな時にkintoneに出会った。ノーコードで運用できるkintoneだと、「IT専任者はいないが、業務改善は積極的にやっていきたい」という当時の自社の状況に合った活用ができそうだと感じ、導入を決定した。
またやりながら進化させ、より良く変化していけばよいという自社の考え方に合致するツールだと感じたことも決定のポイントだった。
社内の業務がわかっているやる気のあるメンバーに任せて、まずやってみる。
初めから高得点を目指す必要はなく、やりながらトライアンドエラーで進化していける点が自社の風土に合っていた。
2022年12月にkintoneを導入。旧システムで行なっていた顧客管理、仕入先管理、案件管理をkintoneへ移行することからスタートした。その後、日報管理と名刺管理の運用を開始した。
kintoneアプリの構成図。顧客情報、仕入先情報、職員マスタの情報をベースに、業務管理アプリを運用している。
移行作業は大変な作業だった、とkintone担当の李氏は話す。旧システムの情報登録方法が様々だったため、文字の表記揺れなどが原因でエラーが発生し、何度も何度も目視でデータチェック作業を行う日々が続いた。
kintone推進担当者になった時はITについて詳しくなかったため不安が大きかったとお話しされる李氏。当時はkintoneについての動画をたくさん観て勉強し、また不明点はサイボウズのカスタマーサポートに相談して解決するなど、日々邁進していたそう。大変なことが多かったが、自身のスキルアップ、自信にも繋がったと語っている。
浜正機電貿易(蘇州)有限公司
企画室 李 珣氏
日々の活動に関する情報をkintoneに登録していくことで報連相がしやすくなった。そしてコメント機能を使って以前より気軽にコミュニケーションをとるようになったことで、管理者からの確認やアドバイスの機会が増え、案件のトラブル予防にも繋がっている。
kintoneに情報を集めて業務を進めていくようになったことで、どのようにデータベース化すればよいか、という知見が蓄積されてきた。ただやみくもにアプリを作るのではなく、改善目的や自分たちがやりたいことを実現するために必要な項目を精査しながら運用することで、現場主導のDXを実践している。
アプリで集めた情報を集計し、全社・各営業担当ごとの年間予実管理を表やグラフで可視化。社員全体に常に最新のデータを共有している。
導入前には、社員から「なぜシステムを変更するのか?」と反発の声が多くあった。これまでの慣れた方法から変わることへの反発が強かったため、どこからでもデータを確認・登録できることで利便性が向上するという点や会社全体の業務効率アップに繋がることなどメリットを説明して説得を行なった。
しかし驚いたことに、導入後は不満な声が一切聞こえてこなかった。実際に使ってみると、利便性が高まったことを社員皆が実感していた。
導入後には、社員に利用についてのヒアリングを行った。「公開→運用→ヒアリング→改善→改善結果公開」というサイクルを回し続け、導入して終わりではなく、常に改善を意識して運用を続けている。
◾️2024年4月に運用を開始した名刺管理アプリ
スマートフォンで名刺を撮影し、スマホからキントーンアプリに登録。
名刺管理アプリに自動的に登録された内容をチェックし、登録完了。
直近30日の営業担当ごとの登録枚数の統計が可能に!
今後は基幹周辺業務や人事考課業務をkintoneに移行し、活用範囲を拡げていきたいと考えている。
また、中国法人でのkintone導入事例を日本本社はじめ、他海外拠点へ拡めていきたい。中国でのDX推進ノウハウをグローバル展開し、浜正グローバルのDX推進を牽引していきたい。
ノーコードツール「キントーン」を活用してDX変革に挑戦しているユーザーのリアルな声が聞けるイベントです。 複雑で多様に変化する中国市場でどのようにキントーンを活用し、事業を推進しているのか。
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