中国でアサヒスーパードライを展開。
ジョッキなどの販促品管理は「kintone」で効率化。

朝日啤酒(中国)投資有限公司は、中国で「アサヒスーパードライ」を製造・販売している。
これまでの販売先は日本料理店が中心だったが、バーや韓国料理、西欧料理などの外国料理レストランへも生ビールの提供を始めた。この事業拡大によって、急速に種類や取り扱いの増えた販促品の配送業務に「kintone(キントーン)」を活用している。
「kintone」導入の経緯や活用メリットについて、董事 総経理の西野昌男氏、営業企画部長の祈秀章氏、営業企画部の王娟氏、そして星崎冷熱機械(上海)有限公司(ホシザキ電機)日系特需部飲料机器課課長の陳軍氏にお聞きした。

中国でアサヒスーパードライを展開。
ジョッキなどの販促品管理は「kintone」で効率化。

導入を決めた2つのポイント

複数企業間でも、即時、確実な情報共有を実現

導入効果②
営業マンのコスト意識が高まった

販促品の管理に「kintone」を利用することで、思わぬ効果も現れた。 「今まで以上に営業マンのコスト意識が高まりました。『kintone』で作った販促品の配送依頼システムは、自分が何を申請すると、どれくらいの費用がかかるのかがその場ですぐに見られます。金額を計算してから申請するようになりました。」(営業企画部 王氏)

「販促品の手配時には、グラス10個が85元と、金額も画面に出てきます。数字を見せることによって人間は必ず意識が生まれてくると思います。」(営業企画部長 祈氏)

また、現場の営業マンが在庫状況を把握できるようになったことによって、中古のビールサーバーが活用されるようになった。 新しいビールサーバーを購入するコストは、1台約5,000元(約9万円)。それに対して、中古のビールサーバーは倉庫に保管されているだけで、固定資産の償却が進む。

きちんとメンテナンスされた中古ビールサーバーの性能は、新品と遜色ない。資産を有効活用するためには、中古のビールサーバーを優先的に出荷することが重要だが、これまでは、中古のビールサーバーの在庫があるにも関わらず、新しいビールサーバーが出荷されることがあった。

「現場の営業マン一人ひとりが、もともとコスト意識を持っています。『kintone』を導入して在庫状況が明確になっただけで、中古のビールサーバーが積極的に活用されるようになりました。同じコストを掛けるにしても、飲食店様にできるだけ有用な販促品を提供するためには、中古のビールサーバーの稼働率を上げることは非常に大切なことです。」(営業企画部長 祈氏)

巨大市場中国でうまい生ビールを届けたい